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巨星落つ [お気に入りのこと]

   先月中旬、文化の1つの終焉を知らせるニュースに目頭が熱くなりました。

   11月21日、立川談志師匠、死去。

   当日は、姪っ子の誕生日、ということもあり、ほのぼのぉ~と過ごしていたのですが、

   後日になってニュースで知った際には、涙が止まりませんでした。

   落語好きの相方さんと“もにょち”にとっては、とてもとても大きなことで…。

   日々、番組欄で追悼番組をチェックし、HDに録画しております。

   賛否両論ある方ですが、相方さんと“もにょち”にとっては、

   師匠について、上記のように「文化」という認識をしておりました。

   落語における知識の宝庫、落語だけでなく、古き良き日本を知る知識人の1人だと思っておりました。

   また、落語を哲学に高めた方だとも思っておりました。

   「落語とは、人間の業の肯定である」。

   落語を聞いていると、さまざまな人物が描かれるとともに、滑稽な中に喜怒哀楽が見え隠れします。

   それも、単純に描かれているだけでなく、よくよく聞くと、考えさせられる1コマもあったり。

   笑えるだけでなく、皮肉に満ちていたり、実は笑えないユーモアが含まれていたり。

   そこを掘り下げて掘り下げて、体現して下さった師匠だと、“もにょち”は思っています。

   ただ単に、1人の人間が亡くなった、というだけではなく、知識が1つ、失われた。そう思います。

   相方さんとよく、話します。1度でも、師匠の高座を聴くことができてよかった、と。

    実父がよく、「(古今亭)志ん朝の高座はすばらしかった」と話しますが、

   相方さんも“もにょち”も、「立川談志の高座はすばらしかった」と話すことができます。

   それに、これからはDVDで師匠の高座を楽しむことができます。

   …師匠の落語の発展を観ることができないのは寂しいですが…。

   約半月経って、ようやく、悲しみから感謝の気持ちに変わってまいりました。

   発展を観たい、というのはファンとしての欲であり、勝手な発言だと“もにょち”は思います。(反省)

   師匠のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。


コメント(8) 
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コメント 8

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ゆうみ

がっかりしました。
お力のある方が次々と亡くなられていきますね・
by ゆうみ (2011-12-05 13:41) 

へろーめ

早すぎる登場と、惜しすぎる退場
最初から最後まで「談志」流でした。

by へろーめ (2011-12-05 16:05) 

けやき

あれほどの落語家さんが「声がでない」…
とても辛い日々だったと思います。
ご自身の戒名まで残されて、談志流なのですね。
ご冥福をお祈りいたします。
by けやき (2011-12-06 19:04) 

nyan

私も、まだ、ショックから抜けきれない感じ・・・
ホント、好きで・・・
by nyan (2011-12-12 15:18) 

もにょち

>ゆうみさん
コメント、ありがとうございます☆彡
今年はまた、本当にいろいろな方がお亡くなりになって…。
原田芳雄さんもそうですが、談志師匠についても、なんだかもう、心にぽっかりと穴があきました…。
さみしいです…。
by もにょち (2011-12-13 18:02) 

もにょち

>へろーめさん
コメント、ありがとうございます☆彡
師匠「らしい」といえばそうかもしれません。
でも、それすらも今は…悲しいです…。
by もにょち (2011-12-13 18:03) 

もにょち

>けやきさん
噺家にとって声はなくてはならない仕事道具、ですよね…。
手術後の高座を観たことがありますが…今となってはいい思い出です。
悲しいし、さみしいですが、魅せていただいたことに感謝しています。
ただもう、ああいう噺家は現れないと思うと…切ないです…。
by もにょち (2011-12-13 18:05) 

もにょち

>nyanさん
コメント、ありがとうございます☆彡
空虚感が尋常じゃないです。
「いつかは」と覚悟はしていましたが、実際はなんとも…。
胸が苦しくなります…。
by もにょち (2011-12-13 18:06) 

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